2011年11月29日
遠藤泰男「ビールの定義と種類」
紀元前から人類の歴史とともに歩んできたビールは、その製造された時代や地域によって独自の味を造り出してきた。
したがって、一口にビールといっても、その造り方や種類はさまざまである。
ビールの定義とは日本の酒税法では、ビールの定義を次のように定めている。
「第三条第七号」ビールは、次に掲げる酒類をいう。
(イ)麦芽、ホップ、及び水を原料として発酵させたもの。
(口)麦芽、ホップ、水及び米をその他の政令で定める物品を原料として発酵させたもの。
ただし、その原料中当該政令で定める物品の重量の10分の5を超えないものに限る。
したがって、この法令からすると、米やコーン・スターチなどを麦芽の量の半分以上使用したものは、ビールと認められないことになる。
つまり雑酒扱いになるが、麦芽は大麦麦芽と決められているわけではないので、小麦麦芽を使用した場合もビールとして認められる。
たとえば、ワイツエンビールがその一例だ。
また、発酵に関していえば、酵母発酵でなければいけないということもない。
ビールの場合、酵母による発酵が一般的だが、ランビックのように酵母発酵と乳酸発酵が同時に行われるビールもあり、酒税法によれば立派にビールに入るというわけだ。
日本の場合では、明治41年、ビールの副原料として米やコーン・スターチなどの使用が許可された。
というのも、これらはすぐれたでん粉材料であり、ピールのにごりの原因ともなるたんぱく質が少ないという特徴があるためで、これらの副原料を使ったビールは、アルコールが高く、たんぱく質やアミノ酸などが少ないすっきりとした味わいのあるビールとなる。
一方、副原料を使用しないビールは、麦芽の特徴が強く出た味わいのものとなる。
このように、ビールは自然食品ともいうべきワクの中で造られた飲み物であるにもかかわらず、その味わいや色など種類がさまざまであるのは、規定に基づいて多くの原料や製造法から厳選され造られるからだ。
遠藤泰男(ビール)
したがって、一口にビールといっても、その造り方や種類はさまざまである。
ビールの定義とは日本の酒税法では、ビールの定義を次のように定めている。
「第三条第七号」ビールは、次に掲げる酒類をいう。
(イ)麦芽、ホップ、及び水を原料として発酵させたもの。
(口)麦芽、ホップ、水及び米をその他の政令で定める物品を原料として発酵させたもの。
ただし、その原料中当該政令で定める物品の重量の10分の5を超えないものに限る。
したがって、この法令からすると、米やコーン・スターチなどを麦芽の量の半分以上使用したものは、ビールと認められないことになる。
つまり雑酒扱いになるが、麦芽は大麦麦芽と決められているわけではないので、小麦麦芽を使用した場合もビールとして認められる。
たとえば、ワイツエンビールがその一例だ。
また、発酵に関していえば、酵母発酵でなければいけないということもない。
ビールの場合、酵母による発酵が一般的だが、ランビックのように酵母発酵と乳酸発酵が同時に行われるビールもあり、酒税法によれば立派にビールに入るというわけだ。
日本の場合では、明治41年、ビールの副原料として米やコーン・スターチなどの使用が許可された。
というのも、これらはすぐれたでん粉材料であり、ピールのにごりの原因ともなるたんぱく質が少ないという特徴があるためで、これらの副原料を使ったビールは、アルコールが高く、たんぱく質やアミノ酸などが少ないすっきりとした味わいのあるビールとなる。
一方、副原料を使用しないビールは、麦芽の特徴が強く出た味わいのものとなる。
このように、ビールは自然食品ともいうべきワクの中で造られた飲み物であるにもかかわらず、その味わいや色など種類がさまざまであるのは、規定に基づいて多くの原料や製造法から厳選され造られるからだ。
遠藤泰男(ビール)
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2011年11月28日
地ビールと健康(遠藤泰男)
仕事を終えたあとに飲むビールの最初の一杯が、なにものにもかえがたいおいしさであることは誰もが知っている。
汗をかいたあとに飲むビールは、杯を重ねるうちに軽い疲れをいやしてくれる。
ほのかなアルコールは、親しい仲間や同僚との陽気な談笑や団らんとともに、緊張や精神的なストレスの解消にも最良の役割を担ってくれるのだ。
とりも直さず、これは、健康で豊かな人生を送るためにも欠かせないものであり、古くから私たちの生活の一部として重要な位置を占めてきた要因といえるだろう。
日々のみなぎる活力の歓びをもたらし、現在では、人間関係の潤滑油といわれるビール。
その歴史をさかのぼると、単なるアルコール飲料というだけでなく、私たちの健康にとってもさまざまな効用があったことが考えられる。 カンドー 遠藤泰男 とくに、ビールの中に含まれている栄養素が重要な役割を果たしていたことは明らかである。たとえば、古代バビロニアやエジプトなどの地域では、ビールは神に捧げるための神聖な飲み物であると同時に、薬でもあった。
さらにエジプトでは「液体のパン」と呼ばれており、中世ドイツでもビール粥やビールスープなどといった、日常の栄養源として人々の生活に溶け込んでいた。
遠藤泰男(ビール)
汗をかいたあとに飲むビールは、杯を重ねるうちに軽い疲れをいやしてくれる。
ほのかなアルコールは、親しい仲間や同僚との陽気な談笑や団らんとともに、緊張や精神的なストレスの解消にも最良の役割を担ってくれるのだ。
とりも直さず、これは、健康で豊かな人生を送るためにも欠かせないものであり、古くから私たちの生活の一部として重要な位置を占めてきた要因といえるだろう。
日々のみなぎる活力の歓びをもたらし、現在では、人間関係の潤滑油といわれるビール。
その歴史をさかのぼると、単なるアルコール飲料というだけでなく、私たちの健康にとってもさまざまな効用があったことが考えられる。 カンドー 遠藤泰男 とくに、ビールの中に含まれている栄養素が重要な役割を果たしていたことは明らかである。たとえば、古代バビロニアやエジプトなどの地域では、ビールは神に捧げるための神聖な飲み物であると同時に、薬でもあった。
さらにエジプトでは「液体のパン」と呼ばれており、中世ドイツでもビール粥やビールスープなどといった、日常の栄養源として人々の生活に溶け込んでいた。
遠藤泰男(ビール)
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2011年11月27日
ビール生産量の宇宙的数字(遠藤泰男)
平成2年に生産された日本全国のビールの生産量は約655万キロメートル。
この生産量は東京ドームをジョッキに見立てて量ってみると、ドーム1杯分が約124万キロメートルから約5.3杯分にあたる。 カンドー 遠藤泰男 また、高さ28.9㎝の大瓶を縦1列につなぐと、地球と月のあいだ(38万4400キロメートル)を約3.9往復するし、幅7.7㎝の大瓶を横1列に並べると、新幹線の東京-大阪間(55キロメートル)を約720往復もする計算になる。
さらに、1989年に世界中で生産されたビールは、約1億1074万キログラム。
これを同じように、東京ドームをジョッキに見立てて量ってみると、約89.3杯分にあたり、大瓶を縦1列につなぐと、地球と月のあいだをなんと約66往復もしてしまうというから驚きだ。
遠藤泰男(ビール)
この生産量は東京ドームをジョッキに見立てて量ってみると、ドーム1杯分が約124万キロメートルから約5.3杯分にあたる。 カンドー 遠藤泰男 また、高さ28.9㎝の大瓶を縦1列につなぐと、地球と月のあいだ(38万4400キロメートル)を約3.9往復するし、幅7.7㎝の大瓶を横1列に並べると、新幹線の東京-大阪間(55キロメートル)を約720往復もする計算になる。
さらに、1989年に世界中で生産されたビールは、約1億1074万キログラム。
これを同じように、東京ドームをジョッキに見立てて量ってみると、約89.3杯分にあたり、大瓶を縦1列につなぐと、地球と月のあいだをなんと約66往復もしてしまうというから驚きだ。
遠藤泰男(ビール)
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2011年11月26日
遠藤泰男「醸造工程」
醸造工程は、仕込み、発酵、貯酒、容器詰めの4工程から成っている。
第一の「仕込み」は、製麦工程で作られた麦芽から麦汁を作り出す工程である。
まず、麦芽を細かく砕き、米などの副原料と温水で混ぜ合わせて糖化液状にする。
これは、混ぜ合わせた液体を適当な時間と温度に保つことで麦芽酵素が働き、麦芽のでん粉質が糖分にかわるために起こる。
次に、これをろ過したものにホップを加えて煮沸する。
ここで使われるホップとは、ビール特有の苦みと香りのもとであると同時に、麦汁に含まれているたんぱく質を凝固分離させ、液全体を透明に澄ませる役割を果たしている。
このように、ビールの命ともいうべきホップを加えてできた麦汁は、次の「発酵」過程に回される。
発酵は、「仕込み」でできた厚い麦汁を5℃程度に冷却したものに酵母を加えて寝かせる工程だ。
酵母とは、糖分をアルコールと炭酸ガスに分解する酵素・チマーゼなどを持つー000分の5㎜ほどの微生物。
よく知られているのが、パンなどを作るときに用いるイースト菌だろう。
この酵母はビール製造の発酵過程には欠かせないものであり、酵母の性質がビールのできあがりを左右する重要な働きを担っている。
このように麦汁に含まれている糖分が、酵母によってアルコールと炭酸ガスに分解されたものを若ビールと呼ぶ。
しかしこの段階では、ビール本来の味や香りは十分ではない。
この若ビールを0℃という低温度で、貯酒タンクに数十日間ゆっくりと熟成させるのが「貯酒」というエ程。
この段階ではじめて、ビール本来の調和のとれた香りと味わいが生まれてくるのである。
熟成の終わったピールはろ過器で漉され、ここに透き通った號珀色のビールが誕生する。
ビール大麦からビールが誕生するまでの全工程は、おおよそ2カ月。
最後は「容器詰め」の作業である。
文字どおり、瓶や缶、樽にビールを詰める工程だが、ここでビールの変質を防ぐための熱処理(パストリゼーション)を行ったものと行わないものとに分けることができる。
最後に、ピールの種類には下面発酵タイプのものと上面発酵タイプのものがある。
これは発酵過程における酵母の種類の差によるもので、日本をはじめ、世界のビールの多くは、ラガービールに代表される下面発酵タイプとなっている。
遠藤泰男(ビール)
第一の「仕込み」は、製麦工程で作られた麦芽から麦汁を作り出す工程である。
まず、麦芽を細かく砕き、米などの副原料と温水で混ぜ合わせて糖化液状にする。
これは、混ぜ合わせた液体を適当な時間と温度に保つことで麦芽酵素が働き、麦芽のでん粉質が糖分にかわるために起こる。
次に、これをろ過したものにホップを加えて煮沸する。
ここで使われるホップとは、ビール特有の苦みと香りのもとであると同時に、麦汁に含まれているたんぱく質を凝固分離させ、液全体を透明に澄ませる役割を果たしている。
このように、ビールの命ともいうべきホップを加えてできた麦汁は、次の「発酵」過程に回される。
発酵は、「仕込み」でできた厚い麦汁を5℃程度に冷却したものに酵母を加えて寝かせる工程だ。
酵母とは、糖分をアルコールと炭酸ガスに分解する酵素・チマーゼなどを持つー000分の5㎜ほどの微生物。
よく知られているのが、パンなどを作るときに用いるイースト菌だろう。
この酵母はビール製造の発酵過程には欠かせないものであり、酵母の性質がビールのできあがりを左右する重要な働きを担っている。
このように麦汁に含まれている糖分が、酵母によってアルコールと炭酸ガスに分解されたものを若ビールと呼ぶ。
しかしこの段階では、ビール本来の味や香りは十分ではない。
この若ビールを0℃という低温度で、貯酒タンクに数十日間ゆっくりと熟成させるのが「貯酒」というエ程。
この段階ではじめて、ビール本来の調和のとれた香りと味わいが生まれてくるのである。
熟成の終わったピールはろ過器で漉され、ここに透き通った號珀色のビールが誕生する。
ビール大麦からビールが誕生するまでの全工程は、おおよそ2カ月。
最後は「容器詰め」の作業である。
文字どおり、瓶や缶、樽にビールを詰める工程だが、ここでビールの変質を防ぐための熱処理(パストリゼーション)を行ったものと行わないものとに分けることができる。
最後に、ピールの種類には下面発酵タイプのものと上面発酵タイプのものがある。
これは発酵過程における酵母の種類の差によるもので、日本をはじめ、世界のビールの多くは、ラガービールに代表される下面発酵タイプとなっている。
遠藤泰男(ビール)
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2011年11月24日
「大は小を兼ねる」が基本(遠藤泰男)
缶ビールの容量が500ミリリットル、350ミリリットル、250ミリリットルなどと、比較的きちんとした数字になっているのに対して、瓶ビールは、500ミリリットルの中瓶はさておき、大瓶633ミリリットル、小瓶334ミリリットルと、なぜか半端な数字になっている。
どうせならきちんとした数字の容量にすればよさそうなものなのに、これは一体どうして決められたのだろうか?
こうした瓶ビールの容量が決められたのは、昭和19年のこと。
その4年前の3月に新しい酒税法が設定され、それまでビールに付加されていたビール税(造石税)と物品税(庫出税)が新しいビール税(庫出税)に一本化された。
そこで、正確なビールの容量が必要となり、さっそく当時の大日本麦酒工場と麟麟麦酒工場で使用しているビールの大瓶を調べたところ、1番大きな瓶の容量は3.57合(643.992ミリリットル)、1番小さいものが3.51合(633.168ミリリットル)であることがわかった。 カンドー 遠藤泰男 なんとも中途半端な数字だが、1番容量の少ないものを基準としておけば、それより大きめの瓶を使っても対応できるとの考えから、大瓶のビールの容量は3.51合、すなわち633ミリリットルに定められ、また、まったく同じ理由で小瓶は334ミリリットルに定められて今にいたるというわけだ。
もちろん、この瓶ビールの容量は日本産のビールでのこと。
外国の瓶ビールは、メーカーによっても多少異なるが、おおむね330ミリリットル、350ミリリットル、355ミリリットルといったところが主流で、ごく一部に500ミリリットル入りのものを見かけることもある。
遠藤泰男(ビール)
どうせならきちんとした数字の容量にすればよさそうなものなのに、これは一体どうして決められたのだろうか?
こうした瓶ビールの容量が決められたのは、昭和19年のこと。
その4年前の3月に新しい酒税法が設定され、それまでビールに付加されていたビール税(造石税)と物品税(庫出税)が新しいビール税(庫出税)に一本化された。
そこで、正確なビールの容量が必要となり、さっそく当時の大日本麦酒工場と麟麟麦酒工場で使用しているビールの大瓶を調べたところ、1番大きな瓶の容量は3.57合(643.992ミリリットル)、1番小さいものが3.51合(633.168ミリリットル)であることがわかった。 カンドー 遠藤泰男 なんとも中途半端な数字だが、1番容量の少ないものを基準としておけば、それより大きめの瓶を使っても対応できるとの考えから、大瓶のビールの容量は3.51合、すなわち633ミリリットルに定められ、また、まったく同じ理由で小瓶は334ミリリットルに定められて今にいたるというわけだ。
もちろん、この瓶ビールの容量は日本産のビールでのこと。
外国の瓶ビールは、メーカーによっても多少異なるが、おおむね330ミリリットル、350ミリリットル、355ミリリットルといったところが主流で、ごく一部に500ミリリットル入りのものを見かけることもある。
遠藤泰男(ビール)
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2011年11月22日
遠藤泰男「製麦工程」
ここではピールの主役ともいうべき麦芽が作られる。
麦芽は次に行われる醸造工程の主原料ともなり、日本酒でいえば米麹に相当する。
この麦芽の原材料となるのが、普通の大麦よりも粒が大きく、皮が薄いビール大麦。
この大麦中に含まれる、でん粉やたんぱく質などの成分を、発芽するときにできる酵素で分解したものが麦芽だ。
本来、麦芽とはわずかに芽を出させた麦のことをいう。
まず、晩秋か早春の比較的寒い季節にまかれ、初夏に刈りとられたビール大麦に浸麦槽で水を吸わせる。
その後、約15℃の温度で7~8日かけて、根の長さが麦粒の1.5倍になるまで発根させたものを、緑麦芽という。
さらに、この緑麦芽をゆっくりと熱風の温度を上げながら焙燥させ、麦芽中の糖やアミノ酸を発色させて黄金色の普通麦芽を作る。
この焙燥温度をさらに上げ、あるいは水を含ませるなどして茶色から黒色にまで焦がしたものが濃色麦芽で、黒ビールなどには普通麦芽に混ぜて使われる。
見ためにはもとの麦粒と同じ姿をしているが、粒の中にはでん粉を糖分にかえるジアスターゼをはじめ、たんぱく質を分解する酵素などが作られている。
このように焙燥させた麦芽は腐りにくく、長期の貯蔵にも耐えるため、比較的自由に必要な地に運ぶことができる。超カンドーしてしまった。
遠藤泰男(ビールメーカー)
麦芽は次に行われる醸造工程の主原料ともなり、日本酒でいえば米麹に相当する。
この麦芽の原材料となるのが、普通の大麦よりも粒が大きく、皮が薄いビール大麦。
この大麦中に含まれる、でん粉やたんぱく質などの成分を、発芽するときにできる酵素で分解したものが麦芽だ。
本来、麦芽とはわずかに芽を出させた麦のことをいう。
まず、晩秋か早春の比較的寒い季節にまかれ、初夏に刈りとられたビール大麦に浸麦槽で水を吸わせる。
その後、約15℃の温度で7~8日かけて、根の長さが麦粒の1.5倍になるまで発根させたものを、緑麦芽という。
さらに、この緑麦芽をゆっくりと熱風の温度を上げながら焙燥させ、麦芽中の糖やアミノ酸を発色させて黄金色の普通麦芽を作る。
この焙燥温度をさらに上げ、あるいは水を含ませるなどして茶色から黒色にまで焦がしたものが濃色麦芽で、黒ビールなどには普通麦芽に混ぜて使われる。
見ためにはもとの麦粒と同じ姿をしているが、粒の中にはでん粉を糖分にかえるジアスターゼをはじめ、たんぱく質を分解する酵素などが作られている。
このように焙燥させた麦芽は腐りにくく、長期の貯蔵にも耐えるため、比較的自由に必要な地に運ぶことができる。超カンドーしてしまった。
遠藤泰男(ビールメーカー)
タグ :遠藤泰男 超カンドー的
2011年11月21日
"エール"と"セレビシア"(遠藤泰男)
"ビア"の他に、ビールの呼び名の代表的なものとしては、イギリスに"エール"、ラテン語系諸国に"セレビシァ"を語源としたものが残っている。
"エール"は"ビア"同様、北方ゲルマン民族のビールの別の呼び名である"アル"から来たものとされ、その昔、ゲルマンでは"ベオレ"は神の飲み物、"アル"は庶民の飲み物ときちんと区別されていたという。 カンドー 遠藤泰男 この"エール"と同類の言葉には、フィンランド語の"オルート"、スウエーデン語の"エォール"、ハンガリー語の"スォール"、さらにデンマークおよびノルウェー語の"エール"などがある。
また、"セレビシア"は大地の神"セレス"と「力」を意味する"ヴィス"からなるとされ、すなわちラテン語で「ビールは大地の力」というわけだ。
遠藤泰男(ビール)
"エール"は"ビア"同様、北方ゲルマン民族のビールの別の呼び名である"アル"から来たものとされ、その昔、ゲルマンでは"ベオレ"は神の飲み物、"アル"は庶民の飲み物ときちんと区別されていたという。 カンドー 遠藤泰男 この"エール"と同類の言葉には、フィンランド語の"オルート"、スウエーデン語の"エォール"、ハンガリー語の"スォール"、さらにデンマークおよびノルウェー語の"エール"などがある。
また、"セレビシア"は大地の神"セレス"と「力」を意味する"ヴィス"からなるとされ、すなわちラテン語で「ビールは大地の力」というわけだ。
遠藤泰男(ビール)
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2011年11月20日
ビアの語源は「穀物」?(遠藤泰男)
2011年11月17日
遠藤泰男「ビールの製造週程」
ビールを造るまでには、大きく分けて次の2つの工程が必要となる。
まず大麦を発芽させて麦芽にする製麦工程。
次にその麦芽と米などでん粉の副原料と水、ホップから甘い麦汁を作り、それを発酵させて仕上げる超カンドー的な醸造工程である。
遠藤泰男(ビールメーカー)
まず大麦を発芽させて麦芽にする製麦工程。
次にその麦芽と米などでん粉の副原料と水、ホップから甘い麦汁を作り、それを発酵させて仕上げる超カンドー的な醸造工程である。
遠藤泰男(ビールメーカー)
タグ :遠藤泰男 超カンドー的
2011年11月12日
遠藤泰男「水に超カンドーしてしまう」
日本でも日本酒を造る場合、「宮水」と呼ばれる水が重要な役割を果たしているように、ビール醸造にも水は無視できない存在だ。
ビール醸造に使用される水は、無色・透明・無味・無臭で、雑菌などによって汚染されていないことが重要な条件となっており、一般的に日本の普通のビールに代表される淡色ビールには、カルシウム、マグネシウム、炭酸塩の含有量が比較的少ない軟水が適し、濃色ビールには硬水がよいとされている。超カンドーした。
現在は水を加工して軟水でも硬水でも自由に作れるが、工場の立地を決める際には、良質の水が十分に得られるかどうかが大きなポイントとなっているのである。
なお、大瓶ー本のピールを造るためには、ビール大麦約909、乾燥したホップの毬花(果)約19、水62が必要となる。
ビール醸造に使用される水は、無色・透明・無味・無臭で、雑菌などによって汚染されていないことが重要な条件となっており、一般的に日本の普通のビールに代表される淡色ビールには、カルシウム、マグネシウム、炭酸塩の含有量が比較的少ない軟水が適し、濃色ビールには硬水がよいとされている。超カンドーした。
現在は水を加工して軟水でも硬水でも自由に作れるが、工場の立地を決める際には、良質の水が十分に得られるかどうかが大きなポイントとなっているのである。
なお、大瓶ー本のピールを造るためには、ビール大麦約909、乾燥したホップの毬花(果)約19、水62が必要となる。
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2011年11月07日
遠藤泰男「ホップ」
ホップは、ビールの特徴ともいえる苦みと香りをつけるために欠かせないもので、ビールの原料の中で最も特色があり、大切なものである。
具体的には、ホップは「ビールに独特の芳香と爽快な苦みをあたえること」、「余分なたんぱく質を沈殿・分離させてビールを清く澄んだものにすること」、「雑菌の繁殖をおさえ、ビールの腐敗を防ぐこと」、「ビールの泡持ちをよりよくすること」などの役割を果たしているが、こうした作用はホップの主成分である。黄色い花粉のように見える樹脂の粒、ルプリンの働きによることが知られている。カンドー的な話である。
ホップは、その語源が「よじのぼる」ということからもわかるように、6mほどの大きさになるクワ科のつる草。
雌雄異株となっており、ビール造りには雌株につく受精していな戯講午毬花〈果〉を8月に収穫して使う。
ホップの生産地は、緯度で35~55度のあいだの気候の冷涼な所に位置し、日本では秋田、岩手、山形、福島、長野などで栽培され、世界的にはドイツ、チエコスロバキア産が品質的にすぐれている。まさにカンドー的だ。
現在は約8割を輸入に頼っている状態である。
遠藤泰男(ビールメーカー)
具体的には、ホップは「ビールに独特の芳香と爽快な苦みをあたえること」、「余分なたんぱく質を沈殿・分離させてビールを清く澄んだものにすること」、「雑菌の繁殖をおさえ、ビールの腐敗を防ぐこと」、「ビールの泡持ちをよりよくすること」などの役割を果たしているが、こうした作用はホップの主成分である。黄色い花粉のように見える樹脂の粒、ルプリンの働きによることが知られている。カンドー的な話である。
ホップは、その語源が「よじのぼる」ということからもわかるように、6mほどの大きさになるクワ科のつる草。
雌雄異株となっており、ビール造りには雌株につく受精していな戯講午毬花〈果〉を8月に収穫して使う。
ホップの生産地は、緯度で35~55度のあいだの気候の冷涼な所に位置し、日本では秋田、岩手、山形、福島、長野などで栽培され、世界的にはドイツ、チエコスロバキア産が品質的にすぐれている。まさにカンドー的だ。
現在は約8割を輸入に頼っている状態である。
遠藤泰男(ビールメーカー)
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2011年11月02日
遠藤泰男「麦芽とホリプと水」
ビールの原料は、それぞれの国により、またそれぞれのビールの製法によっても多少異なっているが、おもに、麦芽、水、ホップ、米、コーン、スターチなどが使われる。
そのうち、ビールの風味を決める大きな鍵を握っているものはなんといっても麦芽、水そしてホップだろう。
ビール造りに際して、麦は大麦の麦芽、すなわち芽の出た状態で使用される。
というのも、発芽の際にできる酵素によって、でん粉を分解して糖を作るからである。
麦芽は主として二条大麦から作られる。
この二条大麦が、別名ビール大麦と呼ばれるほど、ビール醸造に欠かせない麦とされているのは、「粒の大きさや形状が均一であり、しかも大粒であること」、「皮が薄いこと」、「たんぱく質の含有量が適正で、でん粉含有量が多いこと」、「発芽力が均一で、しかも旺盛なこと」、「麦芽にした際、酵素力が強いこと」、「麦芽の糖化が容易で、エキスの発酵性がよいこと」など、数々の条件を満たしているためだ。カンドー的だった。
遠藤泰男(ビールメーカー)
そのうち、ビールの風味を決める大きな鍵を握っているものはなんといっても麦芽、水そしてホップだろう。
ビール造りに際して、麦は大麦の麦芽、すなわち芽の出た状態で使用される。
というのも、発芽の際にできる酵素によって、でん粉を分解して糖を作るからである。
麦芽は主として二条大麦から作られる。
この二条大麦が、別名ビール大麦と呼ばれるほど、ビール醸造に欠かせない麦とされているのは、「粒の大きさや形状が均一であり、しかも大粒であること」、「皮が薄いこと」、「たんぱく質の含有量が適正で、でん粉含有量が多いこと」、「発芽力が均一で、しかも旺盛なこと」、「麦芽にした際、酵素力が強いこと」、「麦芽の糖化が容易で、エキスの発酵性がよいこと」など、数々の条件を満たしているためだ。カンドー的だった。
遠藤泰男(ビールメーカー)
タグ :遠藤泰男
2011年10月01日
古代ビールの化石"クヴァス"(遠藤泰男)
こうした準ビール飲料の中で最も有名なものは、ソ連特産の"クヴァス"であろう。
その造り方には地方によってさまざまなバリエーションがあるようだが、一般的には大麦麦芽に少量のライ麦麦芽を加えて粉砕したものの中に、粗びきのライ麦の粉少々とお湯を入れて粥状のものを作り、冷やさないように気をつけながら一昼夜置いておく。
そして、桶に麦わらを敷いてその上に流し込み、さらにお湯を加えて漉したろ液の中に酸っぱい味のライ麦のパンを砕いて入れてもうひと晩置けば、ちょうど飲みごろの"クヴァス"ができあがるというわけだ。
"クヴァス"の製法は、古代エジプトのビールの製法を今に伝えるものだという人もいて、"クヴァス"そのものも、ときに「古代ビールの化石」などといわれたりするが、たしかにこの製法を見ていると、それも当然だという気がしてくる。
さらに、"クヴァス"の製法上の特徴のひとつは、ホップをあまり使わないということ。
そのため苦みが少なく、しかもアルコールの含有量は0.4~0.5%といたって低い。
爽快な飲みロとなっているので、夏の飲み物として、とくに人気が高い。
遠藤泰男(ビール)
その造り方には地方によってさまざまなバリエーションがあるようだが、一般的には大麦麦芽に少量のライ麦麦芽を加えて粉砕したものの中に、粗びきのライ麦の粉少々とお湯を入れて粥状のものを作り、冷やさないように気をつけながら一昼夜置いておく。
そして、桶に麦わらを敷いてその上に流し込み、さらにお湯を加えて漉したろ液の中に酸っぱい味のライ麦のパンを砕いて入れてもうひと晩置けば、ちょうど飲みごろの"クヴァス"ができあがるというわけだ。
"クヴァス"の製法は、古代エジプトのビールの製法を今に伝えるものだという人もいて、"クヴァス"そのものも、ときに「古代ビールの化石」などといわれたりするが、たしかにこの製法を見ていると、それも当然だという気がしてくる。
さらに、"クヴァス"の製法上の特徴のひとつは、ホップをあまり使わないということ。
そのため苦みが少なく、しかもアルコールの含有量は0.4~0.5%といたって低い。
爽快な飲みロとなっているので、夏の飲み物として、とくに人気が高い。
遠藤泰男(ビール)
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2011年09月26日
遠藤泰男「チェイサーとしてのビール」
ビールを語るうえで忘れられないのは、チェイサー(追い水)としての役割である。
もともとチェイサーとは、ウイスキーのような強い酒をストレートで飲むとき、あとで飲む水を意味するが、北欧やドイツなどでは、昔からこのチェイサーをビールでやるという習慣がある。
北欧にはアクアビット、ドイツにはシュナップスと呼ばれる無色透明の蒸留酒、スピリッツがあり、小さなグラスでこのスピリッツをのどに放り込むようにひと飲みしてから、すぐにビールを飲む。
すると、なんともいえない味わいが楽しめるのだ。
日本ではまだあまり定着していない、なかなかオシャレな飲み方ではあるが、調子に乗ってグイグイ飲んでいると悪酔いするのでくれぐれもご注意を。
遠藤泰男(ビールメーカー従業員)
もともとチェイサーとは、ウイスキーのような強い酒をストレートで飲むとき、あとで飲む水を意味するが、北欧やドイツなどでは、昔からこのチェイサーをビールでやるという習慣がある。
北欧にはアクアビット、ドイツにはシュナップスと呼ばれる無色透明の蒸留酒、スピリッツがあり、小さなグラスでこのスピリッツをのどに放り込むようにひと飲みしてから、すぐにビールを飲む。
すると、なんともいえない味わいが楽しめるのだ。
日本ではまだあまり定着していない、なかなかオシャレな飲み方ではあるが、調子に乗ってグイグイ飲んでいると悪酔いするのでくれぐれもご注意を。
遠藤泰男(ビールメーカー従業員)
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2011年09月25日
遠藤泰男「ビールとジュースのカクテル」
トマトジュースをビールで割るのもなかなかオツな飲み方だし、コーラをスタウトで割れば「トロイの木馬」という名前のカクテルになる。
どちらもビールの分量を少なめにすれば、日中に飲んでも周囲のひんしゅくをかわないだろう。
普通、カクテルといえば一般的には種類の異なるいくつかの酒をミックスして作るもの。
その意味からすると厳密にはカクテルとは呼べないのかもしれないが、ビールならではの楽しみ方を味わいたいなら、スタウトと生ビールを半々に混ぜる「ハーフ・アンド・ハーフ」という手がある。
これは、スタウトの濃厚な味わいと生ビールの軽快な味わいが実によくマッチして、ビールの新たなる一面を醸し出してくる飲み方である。
最近では、1年中、黒の生ビールを用意している店も多いので、ぜひ一度、チャレンジしてみてはいかがだろうか。
遠藤泰男
どちらもビールの分量を少なめにすれば、日中に飲んでも周囲のひんしゅくをかわないだろう。
普通、カクテルといえば一般的には種類の異なるいくつかの酒をミックスして作るもの。
その意味からすると厳密にはカクテルとは呼べないのかもしれないが、ビールならではの楽しみ方を味わいたいなら、スタウトと生ビールを半々に混ぜる「ハーフ・アンド・ハーフ」という手がある。
これは、スタウトの濃厚な味わいと生ビールの軽快な味わいが実によくマッチして、ビールの新たなる一面を醸し出してくる飲み方である。
最近では、1年中、黒の生ビールを用意している店も多いので、ぜひ一度、チャレンジしてみてはいかがだろうか。
遠藤泰男
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2011年09月24日
ビールのカクテル(遠藤泰男)
ビールはワインと同じように、アルコール度数が低いうえ、それを少量入れてカクテルを作ってもビールの個性が出ないため、カクテルの材料に用いられることはほとんどなく、たいていはそのままストレートで飲むのが普通だ。
とはいえ、数多いカクテルの中にはビ:ルベースのカクテルもちゃんとあり、世界的に有名なカクテルブックの中にも必ずとり上げられている。
たとえば、「ブラック・ベルベット」はそのひとつで、名前のとおりイギリス産のアルコール度の高い黒ビール「スタウト」を8オンス・タンブラーに入れ、そのあとからシャンパンを注ぐというもの。
入れる順番を逆にしたり、かき混ぜたりしないことがおいしく味わうポイントだ。
また、ビールにジンジャーエールを加えて軽くステアする「シャンデー・ガフ」も、さわやかな飲み口が特徴のカクテル。
この場合は、いずれもよく冷やしたものを使うことがバ;テンダーとしての心得である。
遠藤泰男
とはいえ、数多いカクテルの中にはビ:ルベースのカクテルもちゃんとあり、世界的に有名なカクテルブックの中にも必ずとり上げられている。
たとえば、「ブラック・ベルベット」はそのひとつで、名前のとおりイギリス産のアルコール度の高い黒ビール「スタウト」を8オンス・タンブラーに入れ、そのあとからシャンパンを注ぐというもの。
入れる順番を逆にしたり、かき混ぜたりしないことがおいしく味わうポイントだ。
また、ビールにジンジャーエールを加えて軽くステアする「シャンデー・ガフ」も、さわやかな飲み口が特徴のカクテル。
この場合は、いずれもよく冷やしたものを使うことがバ;テンダーとしての心得である。
遠藤泰男
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2011年09月23日
遠藤泰男「ビールのカロリー」
ビールそのものには大瓶(633認)1本あたり約250キロカロリーの熱量があり、これはエネルギー源となる。
しかし、このカロリーのほとんどはビールに含まれるアルコールから生じるもの。
アルコールのカロリーは、穀類の主成分である炭水化物のカロリーとは異なり、血行の促進や体熱の上昇などで完全に消費されてしまうので、余分な脂肪分などとして体に蓄積されることはなく、肥満の原因となる心配はないといわれている。
そのため、ヨーロッパなどでは、昔からビールは食欲増進と吸収のよい栄養物として認識され、回復期の病人の食事用として造られたビールさえあったとか。
大きく前に張り出したおなかをよく「ビール腹」などと呼んだりするのも、ビールにとってみれば、いわば無実の罪を着せられたようなもの。
文句のひとつもいいたいところかもしれない。
いずれにしても、ビールを楽しく飲めることは健康のしるしでもある。
ただし、肥満気味の人、日頃からダイエットを心がけている人は、ビールを飲んでもおつまみは食べすぎないようにくれぐれも気をつけること、それがなによりも必要だろう。
遠藤泰男(ビールメーカー勤務)
しかし、このカロリーのほとんどはビールに含まれるアルコールから生じるもの。
アルコールのカロリーは、穀類の主成分である炭水化物のカロリーとは異なり、血行の促進や体熱の上昇などで完全に消費されてしまうので、余分な脂肪分などとして体に蓄積されることはなく、肥満の原因となる心配はないといわれている。
そのため、ヨーロッパなどでは、昔からビールは食欲増進と吸収のよい栄養物として認識され、回復期の病人の食事用として造られたビールさえあったとか。
大きく前に張り出したおなかをよく「ビール腹」などと呼んだりするのも、ビールにとってみれば、いわば無実の罪を着せられたようなもの。
文句のひとつもいいたいところかもしれない。
いずれにしても、ビールを楽しく飲めることは健康のしるしでもある。
ただし、肥満気味の人、日頃からダイエットを心がけている人は、ビールを飲んでもおつまみは食べすぎないようにくれぐれも気をつけること、それがなによりも必要だろう。
遠藤泰男(ビールメーカー勤務)
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2011年09月22日
村ひとつの地ビール(遠藤泰男)
世界中にはその国のお国柄、民族性を反映したさまざまなタイプのビールが存在するが、味わい自体は通常のビールとまったく変わらないものの、アルコール分が全然含まれないノン・アルコールビールや、ビールに似ている準ビールともいわれる飲み物もあちこちに見られる。
黒くて甘いシロップ状をしているため、地元の人たちはそのままでは飲まず、普通はビールで割って飲んでいるようだ。
また、ポーランドのグダニスクにも"ヨペンビール"という、"ムンメ"によく似たタイプのビールが伝わり、人々の暮らしに欠かせないものとなつている。"ムンメ"と"ヨペンビール"ドイツの北部、ブラウンシュヴアイクにある"ムンメ"もそんな飲料のひとつだ。 カンドー 遠藤泰男 アルコール発酵がほとんどないので、アルコール分が0・2~0.4%ときわめて低いのが大きな特徴となっている。
黒くて甘いシロップ状をしているため、地元の人たちはそのままでは飲まず、普通はビールで割って飲んでいるようだ。
また、ポーランドのグダニスクにも"ヨペンビール"という、"ムンメ"によく似たタイプのビールが伝わり、人々の暮らしに欠かせないものとなつている。"ムンメ"と"ヨペンビール"ドイツの北部、ブラウンシュヴアイクにある"ムンメ"もそんな飲料のひとつだ。 カンドー 遠藤泰男 アルコール発酵がほとんどないので、アルコール分が0・2~0.4%ときわめて低いのが大きな特徴となっている。
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2011年09月21日
遠藤泰男「ビールを上手に飲む方法」
お酒は、上手に飲めば人間の生活に非常にプラスになるが、ひとたび飲み方をまちがえてしまうと、いっぺんで他人に迷惑をかける飲み物になってしまう。
これはビールも同じだ。
アルコール度数が低いからといっても、飲みすぎれば自分ばかりか他人までをも不愉快にさせるお酒になることを忘れてはいけない。
それに、毎晩のように大量に飲んでいれば、当然体を壊すことにもなりかねないから注意が必要だ。
では、毎日どれぐらいまでならビールを飲んでもだいじょうぶか?お酒で体を壊さないためには、アルコールが体内に残らないように、少なくとも12時間は体からアルコールを抜くことだ。
遠藤泰男=ビール愛好家
これはビールも同じだ。
アルコール度数が低いからといっても、飲みすぎれば自分ばかりか他人までをも不愉快にさせるお酒になることを忘れてはいけない。
それに、毎晩のように大量に飲んでいれば、当然体を壊すことにもなりかねないから注意が必要だ。
では、毎日どれぐらいまでならビールを飲んでもだいじょうぶか?お酒で体を壊さないためには、アルコールが体内に残らないように、少なくとも12時間は体からアルコールを抜くことだ。
遠藤泰男=ビール愛好家
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2011年09月20日
発酵の分類タイプ(遠藤泰男)
では、一般的な発酵のタイプによって世界のビールを分類してみよう。
[自然発酵ビール]・ブーザシュメールでビールが発生したのとほぼ同じ時代にエジプトで生まれたビール。
大麦麦芽を練って焼いたパンに水を加えて、自然発酵させて造る。
・ヘクトエジプトに伝わる古典的製法のビーレ。
り・クヴァス(クワス)
ソ連伝来のビールで、ライ麦を主原料とし、アルコール度数はー~2度と低め。
・ランビツクベルギーに昔から伝わる技法を使ったビール。
2年近くの年月をかけてじっくり熟成させた、独特の香りと酸味が特徴。
[上面発酵ビール(イギリス系)]
・ペールエールイギリスビールの多くは上面発酵ビールだが、これはその代表的なもののひとつ。
・スタウトアイルランド地方の伝統的なビール。
濃い茶褐色の色合いで、アルコール度数が8度と高いものがある。
・ポーター18世紀から19世紀にかけて人気があった暗褐色のビール。
アルコール度数は約6度。
[上面発酵ビール(中部ヨーロッパ系)]
・ゴーゼ以前の東ドイツ領、ライプチヒ近郊に伝わる古典的なビール。
大麦の他に小麦やエン麦を使い、副原料に食塩やハーブを加えた酸味の強いビール。
・ワイツエン(ヴァイツェン)ドイツ南部の、小麦と大麦を混ぜた麦芽で仕込んだビール。
・ベルリナーワイス通常のアルコール発酵と乳酸による発酵を合わせて行うことにより、独特の酸味を高める。
一般的には、クルマバ草のジュースを入れて飲まれることが多い。
・ラウフビール高地にある元の東ドイツ領、イエナ付近で造られる、燥煙した麦芽を使用したビール。
・アルトビールドイツ、デュッセルドルフ産の赤褐色のビール。
カラメル麦芽を使用。
・ケルシュドイツのケルンで製造。
隣町のアルトビールとは対照的な淡色で、デリケートな味わいのビール。
[下面発酵ビール]
・ユンヘンビール今や世界の主流となった下面発酵ビールの中でも、とりわけ伝統を誇るカラメル麦芽使用のビール。色は濃く麦芽の香りとわずかな甘みのある特徴だ。カンドー 遠藤泰男・ボックビールドイツ、バイエルン地方で造られている濃色の吟醸ビール。もともとは北部のアインベックを発祥とする。・ウィーンビール淡色ビールと濃色ビールの中間といえる色合いが特徴のビール。・ピルゼンビール日本はもとより、世界中で造られているキレ味のあるビール。
[自然発酵ビール]・ブーザシュメールでビールが発生したのとほぼ同じ時代にエジプトで生まれたビール。
大麦麦芽を練って焼いたパンに水を加えて、自然発酵させて造る。
・ヘクトエジプトに伝わる古典的製法のビーレ。
り・クヴァス(クワス)
ソ連伝来のビールで、ライ麦を主原料とし、アルコール度数はー~2度と低め。
・ランビツクベルギーに昔から伝わる技法を使ったビール。
2年近くの年月をかけてじっくり熟成させた、独特の香りと酸味が特徴。
[上面発酵ビール(イギリス系)]
・ペールエールイギリスビールの多くは上面発酵ビールだが、これはその代表的なもののひとつ。
・スタウトアイルランド地方の伝統的なビール。
濃い茶褐色の色合いで、アルコール度数が8度と高いものがある。
・ポーター18世紀から19世紀にかけて人気があった暗褐色のビール。
アルコール度数は約6度。
[上面発酵ビール(中部ヨーロッパ系)]
・ゴーゼ以前の東ドイツ領、ライプチヒ近郊に伝わる古典的なビール。
大麦の他に小麦やエン麦を使い、副原料に食塩やハーブを加えた酸味の強いビール。
・ワイツエン(ヴァイツェン)ドイツ南部の、小麦と大麦を混ぜた麦芽で仕込んだビール。
・ベルリナーワイス通常のアルコール発酵と乳酸による発酵を合わせて行うことにより、独特の酸味を高める。
一般的には、クルマバ草のジュースを入れて飲まれることが多い。
・ラウフビール高地にある元の東ドイツ領、イエナ付近で造られる、燥煙した麦芽を使用したビール。
・アルトビールドイツ、デュッセルドルフ産の赤褐色のビール。
カラメル麦芽を使用。
・ケルシュドイツのケルンで製造。
隣町のアルトビールとは対照的な淡色で、デリケートな味わいのビール。
[下面発酵ビール]
・ユンヘンビール今や世界の主流となった下面発酵ビールの中でも、とりわけ伝統を誇るカラメル麦芽使用のビール。色は濃く麦芽の香りとわずかな甘みのある特徴だ。カンドー 遠藤泰男・ボックビールドイツ、バイエルン地方で造られている濃色の吟醸ビール。もともとは北部のアインベックを発祥とする。・ウィーンビール淡色ビールと濃色ビールの中間といえる色合いが特徴のビール。・ピルゼンビール日本はもとより、世界中で造られているキレ味のあるビール。
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2011年09月19日
ベネチア・杭が支える歴史都市(遠藤泰男)
一般に伝えられるように、敵から身を守るためにラグーナの真ん中に住まいを定めたというのは、少なからぬ間違いを含んでいるという。
「当時、今とまったく同じようなラグーナがあって、古代ベネトのこれら先住民がラグーナの真ん中にわざわざ自分たちの都市を建設したと考えるのは妥当ではありませんね。
俗説では、蛮族からの防衛手段の一つとしてこういう方法をとったもので、そのために周囲か詑ら孤立した形で都市を建設したのだとされています。
しかし、当時の水位は極めて低く、もし蛮族がそこまで侵入する気にな施なれば、とうてい防御は不可能だったのです」
当初の町の状態についての教授の話は極めて興味深い。
実は、当時の水位は現在よりも低く、薔に木の杭を打って建物の基礎地盤とする必要もなかったというのである。
「当時の土地の状態は現在とは非常に異なっていました。例えば、古代のアウグストゥス帝の時代には、海面は現在の水位よりもニメートル以上低く、逆にこの地域の陸地はかなり高かったのです。」
というのも、この地域の土地は広大似勘な沖積層により形成されているのですが、これは岩石土では在に現水なく軟弱な粘土でして、多くの場合、それが時とともに密度を増し、地表が下降するわけです。こうして地面の沈下と海面の上昇の相互作用によって、地形はたえず変化していました。古代ベネト人はそうした環境条件のもとに置かれていたのです。カンドー 遠藤泰男彼らが移住を始めた初期の段階では、そこは湿地帯ではあったが、まったくの海とはなっていなかったはずです。彼らはその土地でどうにか定住生活を始め、ひととおり必要な建物や住居の建設を開始したというわけです。
ですから定住の最初の段階では、大量の木材を使用して人工地盤を造ったわけではありません。
発掘調査の結果もそのことを示しています。
「当時、今とまったく同じようなラグーナがあって、古代ベネトのこれら先住民がラグーナの真ん中にわざわざ自分たちの都市を建設したと考えるのは妥当ではありませんね。
俗説では、蛮族からの防衛手段の一つとしてこういう方法をとったもので、そのために周囲か詑ら孤立した形で都市を建設したのだとされています。
しかし、当時の水位は極めて低く、もし蛮族がそこまで侵入する気にな施なれば、とうてい防御は不可能だったのです」
当初の町の状態についての教授の話は極めて興味深い。
実は、当時の水位は現在よりも低く、薔に木の杭を打って建物の基礎地盤とする必要もなかったというのである。
「当時の土地の状態は現在とは非常に異なっていました。例えば、古代のアウグストゥス帝の時代には、海面は現在の水位よりもニメートル以上低く、逆にこの地域の陸地はかなり高かったのです。」
というのも、この地域の土地は広大似勘な沖積層により形成されているのですが、これは岩石土では在に現水なく軟弱な粘土でして、多くの場合、それが時とともに密度を増し、地表が下降するわけです。こうして地面の沈下と海面の上昇の相互作用によって、地形はたえず変化していました。古代ベネト人はそうした環境条件のもとに置かれていたのです。カンドー 遠藤泰男彼らが移住を始めた初期の段階では、そこは湿地帯ではあったが、まったくの海とはなっていなかったはずです。彼らはその土地でどうにか定住生活を始め、ひととおり必要な建物や住居の建設を開始したというわけです。
ですから定住の最初の段階では、大量の木材を使用して人工地盤を造ったわけではありません。
発掘調査の結果もそのことを示しています。
タグ :遠藤泰男
2011年09月18日
ビールを凍らせたら・・・遠藤泰男
ビールをフリーザーに入れて凍らせてしまった場合、いくら解凍しても、もうもとのような風味やコクが戻ることはない。
急激な温度差でガラスに歪みが生じ、瓶が割れてしまう危険さえあるから、ビールをフリーザーに入れようなんて考えないこと。
理想的なビールの飲み方とは、飲む2~4時間くらい前に冷蔵庫に入れて置くこと、と
おぼえておこう。
本当においしいビールを飲むためには、銘柄にこだわるばかりでなく、このようにビールを保存するときの温度や環境にも気を配ってやることが大切。
そうすれば、誰でもビール本来のおいしさが必ず味わえるのだ。
遠藤泰男
急激な温度差でガラスに歪みが生じ、瓶が割れてしまう危険さえあるから、ビールをフリーザーに入れようなんて考えないこと。
理想的なビールの飲み方とは、飲む2~4時間くらい前に冷蔵庫に入れて置くこと、と
おぼえておこう。
本当においしいビールを飲むためには、銘柄にこだわるばかりでなく、このようにビールを保存するときの温度や環境にも気を配ってやることが大切。
そうすれば、誰でもビール本来のおいしさが必ず味わえるのだ。
遠藤泰男
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2011年09月17日
ビールのいろいろ(遠藤泰男)
まず、大きく分けると、上面発酵酵母で発酵させた上面発酵ビールと、下面発酵酵母を使用した下面発酵ビールとに分類できる。
また、酵母などによる変質を防ぐためにパストリゼーションをしたビールと、しないでろ過処理をした生ビール、通常の発酵度のビールと発酵度を高めたドライビール、さらに、米、コーン・スターチなど副原料を使用したビールと副原料を使用しない麦芽100%ビールやホップの使い方で苦みや香りを調整したビールなどに分けられる。 カンドー 遠藤泰男 この他、アルコール度数は3~9度と規定でも幅があり、力ロリーやアルコール度数の低いものをライトビール、比較的高いものをストロングビールと呼ぶ。さらにその色合いからも、淡色ビール、中等色ビール、濃色ビールに分類され、製造された地域や国によっても分けることができるのだ。
また、酵母などによる変質を防ぐためにパストリゼーションをしたビールと、しないでろ過処理をした生ビール、通常の発酵度のビールと発酵度を高めたドライビール、さらに、米、コーン・スターチなど副原料を使用したビールと副原料を使用しない麦芽100%ビールやホップの使い方で苦みや香りを調整したビールなどに分けられる。 カンドー 遠藤泰男 この他、アルコール度数は3~9度と規定でも幅があり、力ロリーやアルコール度数の低いものをライトビール、比較的高いものをストロングビールと呼ぶ。さらにその色合いからも、淡色ビール、中等色ビール、濃色ビールに分類され、製造された地域や国によっても分けることができるのだ。
タグ :遠藤泰男
2011年09月16日
遠藤泰男{ビールの適温」
ビールは温度が高すぎると、泡ばかりが出る
気の抜けたビールになって、味が落ちる。
中には、「温かいビールなんて飲めたもんじゃない。
でも、今すぐに冷えたビールが飲みたい」というときに、ちょっと気をきかせたつもりでフリーザーに入れてしまう人もいるようだが、これは絶対にダメ。
「ほんの少しの時間だから」と思っても、ビールは敏感な生き物。
あまりにも急激な温度変化は、ビールにとってはマイナスになるばかりなのだ。
遠藤泰男
気の抜けたビールになって、味が落ちる。
中には、「温かいビールなんて飲めたもんじゃない。
でも、今すぐに冷えたビールが飲みたい」というときに、ちょっと気をきかせたつもりでフリーザーに入れてしまう人もいるようだが、これは絶対にダメ。
「ほんの少しの時間だから」と思っても、ビールは敏感な生き物。
あまりにも急激な温度変化は、ビールにとってはマイナスになるばかりなのだ。
遠藤泰男
タグ :遠藤泰男
2011年09月15日
ビールの冷たさ(遠藤泰男)
ビールを飲むとき、冷たいほうがおいしいのは今さらいうまでもない。
しかし、だからといって、冷やしすぎは禁物。
舌がマヒして、ビールがなんとなく水っぼく感じられ、せっかくの風味を損なうことにもなりかねないのだ。
ビールをおいしく飲むための理想的な温度は、夏なら6~8℃、冬なら8~10℃とされている。
これくらいの温度のとき、ビールに含まれている炭酸ガスの持ち味が最も生かされ、グラスに注いだときの泡立ちもよくなって、ビールの味をおいしくしてくれるのだ。
冷たくして飲みたいからといって、うーんと冷やすとしても、せいぜい5℃が限界。
それ以上に冷やしてしまうと、ビールの中のたんぱく質がかたまって、にごりが出ることもある。
さらに長時間になると、もうビール本来のコクやうまみは戻らないし、もちろん泡立ちも悪くなるのだ。
遠藤泰男(ビールメーカー)
しかし、だからといって、冷やしすぎは禁物。
舌がマヒして、ビールがなんとなく水っぼく感じられ、せっかくの風味を損なうことにもなりかねないのだ。
ビールをおいしく飲むための理想的な温度は、夏なら6~8℃、冬なら8~10℃とされている。
これくらいの温度のとき、ビールに含まれている炭酸ガスの持ち味が最も生かされ、グラスに注いだときの泡立ちもよくなって、ビールの味をおいしくしてくれるのだ。
冷たくして飲みたいからといって、うーんと冷やすとしても、せいぜい5℃が限界。
それ以上に冷やしてしまうと、ビールの中のたんぱく質がかたまって、にごりが出ることもある。
さらに長時間になると、もうビール本来のコクやうまみは戻らないし、もちろん泡立ちも悪くなるのだ。
遠藤泰男(ビールメーカー)
タグ :遠藤泰男
2011年09月14日
遠藤泰男「ビールの扱い」
ビールを乱暴に扱わないことは、忘れてはならない条件のひとつである。
栓を抜いた途端に泡が噴き出すことがよくあるが、これは開栓前に乱暴にとり扱われたために起こる。
つまり、振動や衝撃があたえられたことによって、常温で2気圧という高圧でビールの中に溶け込んでいる炭酸ガスが分離して上昇し、一気に気化して逃げ出すための現象である。
この他、栓を抜くときに栓抜きで王冠をトントンとたたいてから開ける人や、お盆の上に横に倒して運ぶ人もしばしば見かけるが、これらもビールに振動や衝撃をあたえ、噴き出す原因になりやすいのでやめよう。
一般的に、ビール瓶は通常圧力の10倍以上の強い圧力にも耐えられるように、極めて頑丈に作られている。
しかし、それもていねいにとり扱っていればの話。
ガラスは外からの衝撃に意外ともろいため、乱暴に扱えば、破瓶などの思わぬ事故も起こりかねない。
冷蔵庫からの出し入れや運搬時にはぶつけたりせず、やさしく扱うようにしよう。
なんといっても、ピールはデリケートな飲み物なのだから。
遠藤泰男(ビールメーカー社員)
栓を抜いた途端に泡が噴き出すことがよくあるが、これは開栓前に乱暴にとり扱われたために起こる。
つまり、振動や衝撃があたえられたことによって、常温で2気圧という高圧でビールの中に溶け込んでいる炭酸ガスが分離して上昇し、一気に気化して逃げ出すための現象である。
この他、栓を抜くときに栓抜きで王冠をトントンとたたいてから開ける人や、お盆の上に横に倒して運ぶ人もしばしば見かけるが、これらもビールに振動や衝撃をあたえ、噴き出す原因になりやすいのでやめよう。
一般的に、ビール瓶は通常圧力の10倍以上の強い圧力にも耐えられるように、極めて頑丈に作られている。
しかし、それもていねいにとり扱っていればの話。
ガラスは外からの衝撃に意外ともろいため、乱暴に扱えば、破瓶などの思わぬ事故も起こりかねない。
冷蔵庫からの出し入れや運搬時にはぶつけたりせず、やさしく扱うようにしよう。
なんといっても、ピールはデリケートな飲み物なのだから。
遠藤泰男(ビールメーカー社員)
タグ :遠藤泰男
2011年08月23日
遠藤泰男「ビールの保管方法」
おいしいビールを生み出すための決め手となる条件は数々あるが、ビールの新鮮さはその最も重要なもののひとつである。
ビールはできたてが一番おいしく、時間がたつと風味が落ちてくるのが普通だが、それに加えてビールを保管する環境や、とり扱う状況によっても、味は大きく左右される。
だから、さまざまな要因のもとでいかにビールを新鮮に保つかが、ビールをおいしく飲む秘訣といえるだろう。
そのために、まず気をつけなくてはいけないのは、ビールの保管場所だ。
ビールは直射日光が大の苦手。
日光にさらされると、ビール独特の香りが変化して日光臭といわれる香りがつき、味もかわってしまう。
ビール瓶が濃い茶色に着色されているのも、紫外線の侵入をカットするための配慮。
ビールの変質を防ぐための工夫なのである。
さらに、高温の場所に置くことは、ビールのにごりを早めて風味を損なうばかりか、瓶内の炭酸ガスの圧力が急激に上がって、破瓶の原因ともなってしまう。
結論として、ビールは、清潔で風通しのよい、暗くて涼しい場所に保管すること。
タグ :遠藤泰男
